s3-download-file

概要

サンプルコードを使用し、S3バケットに保管してあるファイルをS3 presigned URLでダウンロードする方法についてご紹介します。

前提

次のものが動作する環境が必要です。

1. AWS CLI
2. AWS SAM CLI
3. Docker Desktop
4. WSL2(Windowsの場合)

構築方法

ソースコードを取得

1. ソースコードを取得します。

   git clone https://github.com/cm-fujikawa/s3-download-file.git

ビルド&デプロイ

1. バケット名をユニークにするため、パラメータストアを作成し、任意の文字列を格納しておきます。

   aws ssm put-parameter --name S3DownloadFileSuffix --value `date "+%Y%m%d%H%M%S"` --type String --profile HOGEHOGE

2. ビルドして、AWSにデプロイします。ローカルにPython環境を構築しなくても済むように、ここでは、ローカルのコンテナ環境でビルドしています。

   cd s3-download-file
   sam build --use-container
   sam deploy --guided --stack-name s3-download-file --region ap-northeast-1 --profile HOGEHOGE

コードを書き換え

コードを2ヶ所書き換えます。 sam deployコマンドの実行結果の末尾に表示されるListPy、ListHtmlの値を控えておきます。

Lambda関数

1. AWSマネジメントコンソールでCloudFormationを開き、s3-download-fileスタックを開きます。

2. リソースタブを開きます。

3. 論理IDがListFunctionという名称のLambda関数を開きます。

4. コードソースでlist.pyファイルをダブルクリックします。

5. XXXXXXXXXXをListPyの値に書き換えます。

   S3DownloadFileApi = 'XXXXXXXXXX'

6. Deployボタンをクリックします。

HTMLファイル

1. ローカルでcontentsフォルダにあるlist.htmlファイルを開きます。
2. XXXXXXXXXXをListHtmlの値に書き換えます。

静的コンテンツをアップロード

HTMLファイル

1. s3-list-files-bucket-XXXXXXXXバケットを開きます。
2. contentsフォルダの階層ごと(contentsフォルダとlist.htmlファイル)をコピーします。

ダウンロードファイル

1. s3-download-file-bucket-XXXXXXXXバケットを開きます。
2. ダウンロードさせたいファイルをアップロードします。

使用方法

1. sam deployコマンドの実行結果の末尾に表示されるAccessUrlにアクセスします。

2. AccessUrlは、次のようなURLです。${S3BucketName}にはs3-list-files-bucket-XXXXXXXXバケット名です。

   https://${S3BucketName}.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/contents/list.html
   

3. s3-download-file-bucket-XXXXXXXXバケットにあるファイルが一覧表示されます。

4. 適当なリンクをクリックします。

5. ファイルがダウンロードされます。

スタック削除

1. S3バケット内にあるすべてのファイルを削除します。

2. S3バケット名の末尾の文字列を確認します。

   export S3DownloadFileSuffix=`aws ssm get-parameter --name S3DownloadFileSuffix --profile HOGEHOGE \
       | jq -r '.Parameter.Value'`
   echo $S3DownloadFileSuffix

3. S3バケットを削除します。

   aws s3 rb s3://s3-download-file-bucket-$S3DownloadFileSuffix --force --profile HOGEHOGE
   aws s3 rb s3://s3-list-files-bucket-$S3DownloadFileSuffix --force --profile HOGEHOGE

4. 次のコマンドでスタックを削除します。

   aws cloudformation delete-stack --stack-name s3-download-file --profile HOGEHOGE

注意

HTML、API Gatewayには認証が掛かっていないため、ここで作成したS3バケットに誰でもアクセスできてしまいます。