xyzzy は Windows XP 以降で動作する日本語テキストエディタのようなものです。 以下のような特徴があります。
- テキストファイルを読んだり書いたりできる
- 文字を入力したり削除したりできる
- 回数制限のある Undo/Redo
- Windows の標準を無視したユーザインターフェース
- Visual Basic アンライクな拡張言語
- 物覚えが悪いと使えないファイラを装備(かといって物覚えがよければ使えるってわけでもない)
- ややインテリマウス対応(かも)
- その他、作者が使ったこともない機能の数々
アーカイブをディレクトリつきで展開すればできあがりです。 インストーラなどという気の利いたものはないので、ファイルの関連付けなどをしたい場合は自分でやってください。
ショートカットは「ツール」→「ショートカットの作成...」でできます。
当然のことながらアンインストーラはないので、以下のものを手で削除してください。
- アーカイブを展開したディレクトリを丸ごと
- ショートカットやファイルの関連付けなど
普通のテキストエディタとして使う分には、これといって特殊な操作は必要ありません。
起動時の引数は以下の形式を受け付けます。
xyzzy
[-image dump-file
]
[-config config-directory
]
[-ini ini-file
]
[-q|-no-init-file]
(other-option
|file
)*
-image、-config または -iniを指定する場合は、それ以外のオプションより前になければなりません。 また、 -q または -no-init-file を指定する場合は -image、-config および -ini 以外の オプションの先頭になければなりません。
それぞれのオプションの詳細は以下の通りです。
-
-image
dump-file
ダンプイメージのファイル名を
dump-file
に変更します。 指定されない場合、実行ファイルの拡張子を .wxp に変更したファイル名を使用します。 -
-config
config-directory
自動的に作成される設定ファイルを置くディレクトリを
config-directory
に変更します。 指定されない場合、$XYZZY/usr/username
/wxp/に置かれます。 環境変数XYZZYCONFIGPATH
で指定することも可能です。 -
-ini
ini-file
自動的に作成される設定ファイルのファイル名を
ini-file
に変更します。 指定されない場合は xyzzy.ini となります。 -
-q
-
-no-init-file
ユーザ初期化ファイルをロードしません。
-
-l
file
-
-load
file
file
を load します。 -
-f
fn
-
-funcall
fn
fn
を funcall します。 -
-e
sexp
-
-eval
sexp
sexp
を評価します。 -
-g
linenum
-
-go
linenum
直前に指定したファイルの
linenum
行目に移動します。 -
-c
column
-
-column
column
直前に指定したファイルの
column
桁に移動します。 -
-p
filename
filename
を印刷して終了します。 -
-s
session-file
session-file
をセッションファイルとして読み込み、セッションの自動保存を有効にします。 -
-S
session-file
session-file
をセッションファイルとして読み込み、セッションの自動保存を無効にします。 -
-m
mode
-
-mode
mode
以降に指定された
file
のモードをmode
にします。 -
-ro
以降に指定された
file
を書込み禁止モードで読み込みます。 -
-rw
以降に指定された
file
を書込み可能モードで読み込みます (-ro を取り消します)。 -
-mailto
mailto
mailto
を引数にして*command-line-mailto-hook*
を呼びます。 -
file
file
を読み込みます。
xyzzycli は、すでに動作している xyzzy にファイルを読ませたり読ませなかったりということができます。 xyzzy が動作していない場合は勝手に起動します。 起動時の引数は以下の形式を受け付けます。
xyzzycli
[-image dump-file
]
[-config config-directory
]
[-ini ini-file
]
[-q|-no-init-file]
[-wait]
(other-option
|file
)*
-image、-config、-ini、-q および -no-init-file を除くコマンドラインの先頭に -wait を指定すると、以降に指定したファイルのバッファが削除されるのを待ちます。
その他のコマンドラインオプションは、xyzzy のオプションと同じものを指定することができます。 xyzzy がすでに動作している場合、-image、-config、-ini、-q および -no-init-file は無視されます。
なお、コマンドプロンプト上で -wait を指定する場合、start /wait xyzzycli -wait ...
のように
起動する必要があります。
LICENSE を参照してください。